『進撃の巨人をめぐる騒動に石原さとみが大人の対応』
映画版『進撃の巨人』をめぐる女優・石原さとみさんの〝大人の対応ぶり〟に、ファンからは称賛の声が集まっています。
2015年8月1日から全国で公開中の映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』。世界的大ヒットとなった原作漫画の実写化ということで各方面からの期待値は高く、公開を心待ちにしていたファンも多かったといいます。
しかし実際に出来上がった映画は期待に反して酷評が相次ぐ結果となりました。これに対し監督やスタッフがツイッターなどを通して〝ブチ切れる〟対応ぶりを見せてしまったため、こんどはその対応を批判するコメントが相次ぎ、「炎上」する騒ぎとなってしまったようです。
そもそも監督やスタッフが映画への酷評に怒りをあらわにしたのは、一般上映前の批評に対
してです。
上映前の試写や予告編を見た一部のファンからは「原作と違いすぎる」「配役が合っていない」「CGがしょぼい」「そもそも実写化は無理があった」などと叩かれていたといいます。
そうしたファンの反応を受けて、映画批評家の前田有一さんが自身のサイト『超映画批評』で激しく酷評したというのです。
前田さんも公開前の試写会に招待されていたようで、「何をどう考えたらそういうキチガイじみた筋書きになるのか」と切って捨て、「頼むからこのバカ集団を早く食っちまってくれと巨人にお願いしたい」とまで書き、100点満点で40点だったと評価しました。
これに対し激怒した樋口真嗣監督が、フェイスブックに「誰だよこいつに試写状を送ったバカは!」と書き込んだというのです。
樋口監督はこの記事を友人限定で公開したはずでしたが、なぜか「2ちゃんねる」に転載され拡散してしまい、「炎上」騒動につながったというわけです。
その後、樋口監督は騒動について釈明し、「自分が怒りをあらわにしたのは評論家に対してではなく、試写を見せる価値がない人に試写状を送ったり、面割れしてるのに試写室に入れちまったマヌケな宣伝担当に対してだ」と述べました。
続いて「炎上」したのが特殊造型プロデューサーの西村喜廣さんのツイッターでした。
「ハリウッド映画に比べるとCGも特撮も足元にも及ばない」「日本の恥さらし」などといった書き込みがネット上に出回っていることに対し、西村さんがツイッターで怒りをあらわにしました。
それに一部のネットユーザーが応酬したことから、またもや「炎上」につながってしまった模様です。
8月1日、東京・お台場のシネマメディアージュで同作の初日舞台あいさつが開催されまし
た。ヒロインのミカサを演じた水原希子さんが胸元を大きく露出したドレスで登場すると、続いてハンジ役の石原さとみさんも背中の大きく開いたセクシーなドレス姿を披露し、会場がどよめきに包まれました。
出演者に対する批判が目立つ同作において、石原さん演じるハンジだけは絶賛を浴びており、「唯一許せたキャラクター」「むしろ原作キャラより好き」といった声がネット上にも集まっているようです。
そんな評価が高まりつつある石原さんが2日、LINEの公式アカウントを通じて、こんなコメントを発信しました。
「映画というものは、その人が育った環境や状況、知識、情報、愛、その時の体調や心のバランス、一緒に観る人など、様々な要因によって受け取り方は変わってきます。だから、どんな意見や感想も間違いじゃないし正しいと思います」。
これは先の炎上騒動を汲みとっての発言だったともとれ、上手い具合に火消し役を担ったとも考えられます。
石原さんのこの〝大人な対応ぶり〟に、ネット上では称賛の声が飛び交っています。
「石原さとみが一番大人だ」「石原さとみを見習え」などの書き込みも多数見られます。賛否両論に振り回される映画版『進撃の巨人』。その中で〝一人勝ち〟するかたちとなった石原さとみさん。
ファンからの称賛の声と持ち前の色気を武器に、今後のさらなる飛躍に期待が集まるところです。